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ノドが絞めつけられる!咽喉頭異常感症、ヒステリー球~梅核気のツボ

喉が締め付けられる、喉がつかえる、のどに何か詰まっているようだ。そんな症状なら、喉に「ヒステリー球」が詰まっているのかもしれない! というお話。

 

実際、このような症状に見舞われると、耳鼻咽喉科を受診し、いろいろ検査を受けるわけです。喉が腫れている場合、慢性咽頭炎が疑われますし、また喉の奥に泡が見られるとき、逆流性食道炎かもしれません。

 

しかし、異常がない場合、それは咽喉頭異常感症、ヒステリー球、東洋医学で「梅核気」(ばいかくき)と呼ばれる症状かもしれません。

 

梅核気は東洋医学で気の滞り、「気滞」(きたい)で起こる症状です。気滞を起こす要因は、気候や飲食など様々ありますが、現代ではストレスで感情面が乱れることが多くの要因と思われます。

 

喜怒哀楽などと、感情の起伏のことを言いますが、気の滞りの症状を引きを起こす感情面の乱れを漢方では七つ感情に分類しています。それは「喜び、怒り、憂い、思い悩む、悲しみ、恐れ、驚き」の7つです。

 

そしてこの七つの中の「憂いや悲しみ」の感情が特に咽喉頭異常感症~梅核気と関係があると思います。というのは、少し専門的な話になるのですが、東洋医学では体の部分や感情などを5つのカテゴリーに分けて考えます。それを五行思想と言います。性質によって「木、火、土、金、水」のエレメントに分類します。肺や気道は五行に分類すると「金」に属し、「憂いと悲しみ」の感情も「金」に属するためです。つまり「憂いと悲しみ」の感情が長期間、からだに鬱積してしまうとそれが肺や気道を塞いでしまうというのです。

 

これを今風に言えば、

「花粉の季節になって、憂鬱。更年期で自律神経が乱れて気分も鬱っぽいし、気持ちも乱れてヒステリーを起こしそうになる」

といったところでしょうか?

 

こんな症状の方のために、“一つぼ”アドバイスします。

首のところにある「気舎」(きしゃ)というツボです。場所は鎖骨のすぐ上、喉の両脇で指で押すと指が奥まで入っていくところです。このツボを軽く押してみてください。ここには奥に「星状神経節」という、自律神経のセンターがあります。このツボをやさしく押すことで自律神経を整えることができますよ。

 

この星状神経節から少し上に中頚神経節という、もう一つの自律神経のセンターがあるので、このツボ、気舎から、水突、人迎といったツボにハリをして、自律神経を整えたりします。この時期、花粉症の方にもいいと思います。

 

 

鍼灸治療は自律神経のバランスをケアする施術です。自律神経症状は前述した咽喉頭異常感症のほかに様々な症状がでます。更年期のせいだからとあきらめる前に、ご相談いただければ幸いです。

腹痛や下痢に【裏内庭】のツボ

昨日、冷蔵庫にあったしめ鯖を食しました。ちょっと古かったのですが匂いと味で判断して自己責任で食べました。その夜、夜中に目が覚めた。お腹は重く苦しい。気持ちも悪い。

こんな時、鍼灸師なら裏内庭にお灸です。

 

昔から腹痛、嘔吐、下痢など食中毒の症状に効くといわれているツボがあります。

そのツボは【裏内庭】(うらないてい)というツボで足にあります。

 

足のツボで腹痛とか下痢が収まるといわれても信じられませんよね!

わたしも信じられませんね。

 

しかしこのツボ【裏内庭】は食中毒のみならず、妊娠中のつわりなんかにも使えるツボだといわれています。つわりの吐き気にも使えるらしいのです。

 

普通なら「へえ~そうなんだ」で終わるのでしょうが、鍼灸師なら試してみるしかないとその機会を虎視眈々と狙っていたのです。こういうのは自分の体で試してみるしかないんですよね、妊娠中に流産のツボを試していた強者の女性の鍼灸師もいました。いろいろ語弊があるのでそのツボのことは書きませんがね。まあ、その方は元気な赤ちゃんを産みました。とにかく自分の体で人体実験は施術家ならやります。

 

【裏内庭】は足の裏にあるツボです。正式なツボではない。内庭というツボはある。足の第二趾と第三趾の境目にあるツボ。裏内庭はその内庭の裏側あり、昔から食中毒の特効穴といわれています。ツボの見つけ方は、第二趾を折り曲げて指の腹が足裏に付くところです。

 

特効穴とはある症状に特別有効といわれているツボのことで、他にも頭にある「百会」というツボは痔に、膝裏にある「委中」は腰痛に効くツボとして古くから言われているのですが、実際に使えるかどうかは確かめないと分かりませんから。

 

【裏内庭】にお灸をします。お灸といっても温灸ではなく、直接皮膚にモグサを据えていきます。透熱灸というのですが、その名の通り、熱が皮膚を通ってお灸の熱さを感じるまでやっていきます。足の裏は皮膚が熱いので最初は何も熱さを感じないことが多いです。

 

そこでこの【裏内庭】のツボに1回、2回、3回……とお灸をしていくと少しだけ熱さを感じてくる。さらに回数を重ねるとやっと熱いと感じる。ここで終了だ。

逆に最初に熱さを感じたら、熱さに鈍感になるまで繰り返すのだ。

 

わたくしの場合はまだ鍼灸の専門学校に通っていた頃に、実際に試す機会が幸運にも?きました。冷蔵庫にあったしめ鯖を食しました。ちょっと古かったのですが匂いと味で判断して自己責任で食べました。そうしてら、夜中に目が覚めた。お腹は重く苦しい。気持ちも悪い。これは間違いなく当たったなと思った私は、裏内庭にお灸を始めました。

 

やはり最初は熱さを感じない。少しずつお灸の大きさを大きくしながら回数を重ねていきました。20回くらい繰り返しお灸をしたころ、気持ち悪さは収まってきました。さらに10回くらいしたらやっと熱いと思うようになりました。そのあと一度トイレに行きましたが朝起きたときは腹痛が収まっていました。

 

もちろん症状によって個人差はあると思います。食中毒の症状をツボにお灸で収める。こういうことは緊急事態であって通常はいらない知識です。でも世の中普通じゃないこともたまに起こります。今回の新型肺炎もそうでしょう。頭の片隅に入れておいても損はありません。

 

もちろん、食中毒の場合、通常は病院に行ってくださいね。

 

しかし、下剤が効きすぎてしまって、なかなか下痢が収束しないときとか、アレルギーで腹痛が起きる方、過敏性大腸炎などは試してみるのもいいと思います。

 

 

なにかありましたら、ご相談ください。

ある日突然、ヘルペスに!ヘルペス後の神経痛には“このツボ⁉”帯状疱疹後神経痛

ある日突然、ヘルペスに!ヘルペス後の神経痛には“このツボ⁉”帯状疱疹後神経痛

 

1.ある日突然ヘルペス!ヘルペスとは?ヘルペス後の神経痛とは?

2.WHO(世界保健機構)もヘルペスに鍼灸治療を認めています。

3.ヘルペス、ヘルペス後の痛みに使うツボをご紹介します。

4.それから早く回復するために心がけることをアドバイス!

 

①ある日突然ヘルペス!ヘルペスとは?ヘルペス後の神経痛とは?

わたしがヘルペスになった体験

 

仕事帰りに右腰とお尻にヒリヒリと痛みを感じた。その痛みは打撲傷のような痛みだった。まるでバットでたたかれた後のようにヒリヒリしている。おかしいな、ぶつけた覚えもないのにどうして痛いのだろうかと思った。

 

もともと痛みには鈍感?な性なのか、普通に日常は送ることができた。しばらくして、今度は右の内モモに痛痒い感じがしてきた。見てみるとプツプツと赤い発疹ができていた。

 

自分ではこれがヘルペスとはしばらく思い当たらなかった。ヘルペスはかゆみが無く痛みだけだと他の先生や患者さんから聞いたり見たりしていたからだ。自分のように鈍い人間は少しかゆみも感じるんだなと、そのとき思ったのです。少し経って、医師に確認したところ、やはりヘルペスという診断でした。そして抗ウイルス薬を処方されたのです。

 

仕事柄、ヘルペスになった患者さんを多く見てきました。最初に背中の痛みを訴えて来る方が多いです。その痛みはピリピリとかヒリヒリという感じで、背中の筋肉を痛めた感じとはちょっと訴え方が違います。

 

背中に赤いプツプツがあればすぐに帯状疱疹ヘルペスとわかるので皮膚科に行くことを勧めるのですが、まだ発疹が出ていない方もいます。そんな時はヘルペスの可能性を示唆して、痛みのある赤い発疹がでたら皮膚科に行くように言います。

 

ヘルペスウイルスは免疫力が低下しているときに、潜んでいた細胞から起き上がって悪さを始めます。末梢神経に入り込んで炎症を引き起こし、神経を破壊してしまうのです。

それで末梢神経の先端の皮膚に発疹ができます。これがヘルペスの症状です。

 

やがて炎症も落ち着き、発疹も治るのですが、ひどく炎症した部位は神経が周りの組織と癒着してしまい神経の再生がうまくできません。これがヘルペス後の神経痛の原因となります。

 

② ③ヘルペスの鍼灸治療とツボのお話

ヘルペスに対する鍼灸治療はWHO(世界保健機構)も認めています。

 

そのヘルペスの鍼灸治療ですが大きく分けて2通りあります。

 

一つは発症中です。これは抗ウイルス薬と併用になります。おもに痛みのケアが目的となります。ヘルペスは痛みがともないその痛みで動くことができなくて入院する方もいます。その痛みのケアに発疹が出ている周りを取り囲むように鍼治療をしたり、痛みの出ている皮膚領域と同じデルマトームの背骨の近くに鍼治療を行います。

 

でもこの時期はとてもデリケート、伝染する可能性もあります。抗ウイルス薬だけ服用して安静にしていていいと思います。

 

そして二つ目がヘルペス後です。

わたしが鍼灸治療が本領を発揮するのはヘルペス後の神経痛だと思います。

 

ヘルペスの炎症が強いと後に神経痛が残ります。これは炎症によって神経とその周りの皮膚が癒着を起こしてしまうためです。この場合、癒着ケアの施術と神経痛をケアする施術、そして全身を整えて免疫力をアップさせる施術の3本建てとなります。

 

この3つの施術は同時に全部するわけではありません。ピリピリと患部の痛みが強ければ癒着ケアを、神経痛が強ければ痛みのケアを、その二つがある程度よければ免疫力アップの全身ケアを、というようにその症状と経過ごとに施術内容は変わってきます。

 

癒着のケアはピリピリ感じている場所に、やさしく癒着はがしマッサージを施術します。

はりに抵抗感がなければ、極細い鍼をごく浅く施術するのもいいと思います。

 

そして痛みのケアは背骨に施術します。

一口にヘルペスといってもいろいろあります。

唇に熱の花がでたり、背中や胸に帯状疱疹が出たりいろいろです。

 

そこで部位によってツボも変わってきます。

その参考になるのが、画像にあるデルマトームです。

デルマトームは体のどこの皮膚感覚が、背骨のどことつながっているかを表しています。

簡単に説明すると頭は首の上部、腕は首の下部、胸からお腹は背中の上部、下腹部から足は腰部とつながっています。痛みがどの辺にあるかでツボが変わるのです。

 

ご自分でも、背骨付近をやさしく叩たいたり、押したりしてケアできます。手が届かなければ、棒のようなもので軽くタッピングしてもいいです。

 

④日常生活で心がけることは、免疫力を低下させないことです。

 

ヘルペスは治っても体の中にウイルスが潜んでいます。体調が悪くなって免疫力が低下すると再発することもあります。

 

睡眠、食事、運動をして体調を整える。

 

食事は、リジンやアルギニンなど必須アミノ酸の多く含まれている食べ物、魚類、肉類、大豆製品などを取るといいでしょう。

 

適度な運動をして血液循環を促すことも大事です。

 

睡眠不足も免疫力を低下させます。気を付けてください。

 

からだを冷やさないことも大事なので外気などで体が冷えたらあったかいお風呂に長めに浸かるのもいいでしょう。

 

 

時間の経過に伴ってヘルペス後の神経痛はしつこい症状になりますが先ほどの三本立ての施術、癒着ケア、痛みケア、免疫力ケアで少しでも悩みを減らしたいと思っております。

 

そして、お灸は手軽に免疫力をアップさせるアイテムです。温灸は火傷の心配も少ない自分でもできます。みなさまの健康維持に少しでも鍼灸がお役に立てるといいと思います。

あの「ジェット浪越」も“お腹ほぐし”をしていた⁉

お腹のツボで怒りやイライラの感情を鎮める実践法“お腹ほぐし”の説明をします。

 

指圧の心は母心……で有名な指圧の先生、浪越徳治郎先生ご存知でしょうか?

 

わたしは鍼灸専門学校に通っていたころ、浪越先生と親交のあった講師の方から、聞いたお話を今でも覚えています。

その浪越先生も夜寝る前に自分のお腹を指圧してお腹に硬いところがあると丹念にもみほぐして心身の健康を保持していたいうことです。

 

浪越徳治郎先生をご存じない方もいると思いますので少し紹介しますね。

 

まず指圧の創始者といわれています。

多発性関節リウマチの母の痛みを和らげたいという一心から揉んだり擦ったりするうち、指で押すことで痛みが和らぐことを発見し、後にこの技術を指圧と名づけ、多くの人にその技術を広めるため、1940年、東京に指圧学校を設立した。

 

マリリンモンローを指圧した

マリリン・モンローが新婚旅行で来日した時のこと、胃痙攣(けいれん)で体調を崩したときに指圧した唯一の日本人であるということです。

このことについて浪越先生は後にテレビ番組の中で語っています。

「そりゃあもう、とにかく綺麗な方でしたよ。いつもより三倍くらい時間をかけてしまいました」

他にも、モハメド・アリや吉田茂首相をはじめとした歴代の内閣総理大臣など国内外の著名人を治療したことにより、日本はもとより全世界に指圧(SHIATSU)を普及させた。

 

『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』に「ジェット浪越」として出演

テレビにもよく出演されその豪快な笑い声を記憶されている方も多いでしょう。テレビドラマやバラエティ番組などにも数多く出演しました。特に『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ)では、当初、「アーッハッハ」という豪快な笑い声から「アッハー浪越」の名前で登場。後に、ジェットコースターに乗った際に普段の笑い声が消え、あまりにも怖がっていたためそのリアクションから「ジェット浪越」と命名され、で知名度を上げた、ということです。

 

“お腹ほぐし”やり方

 

イスに座ったまま、服の上から簡単にできます。もちろん立っていても、寝ていても大丈夫です。

 

両手の親指以外の4本の指を使います。

 

両手の指の4本の甲側を合わせます。

 

その指でみぞおちから下にお腹をゆっくり押していきます。

押す場所はみぞおち、みぞおちとおへその中間、おへそ、へそ下数センチ、恥骨のすぐ上の5か所です。

 

ここにゆっくりと、指をお腹に埋めていく感じで押していきます。

押していくと押して他の場所よりも痛いところ、押してイヤな感じのする場所があったらそこは時間をかけて押していきます。

 

押して嫌な感じがするポイントは20秒くらい押したまま保持しましょう。痛みや嫌な感じが少なくなるまで押した方が効果的です。注意数点は2つです。

ひとつは無理に力を入れて押さないこと。2つ目はおなかの力をできるだけ抜いてリラックスした状態でマッサージすることです。呼吸を吐きながら押すと力が抜けやすいです。

 

次に同じようにお腹の右側、左側もマッサージしていきます、

何センチ右とか考えずに大体の感覚で大丈夫です。

 

次にろっ骨の下に指を入れていきます。親指以外の4本をろっ骨の裏側に差し込むようにゆっくりと入れていってください。中央から外側に同じように左右行います。

 

最後に“のノ字”に数回お腹をやさしくマッサージします。

 

場所も選ばず、ちょっとした空き時間にできますし、立ってでも座っていても寝ていてもできます。案外かたいところがあったり、痛いところがあってびっくりすると思いますよ。

 

おなかを軟らかく保って健やかに笑顔になりましょう。

ノドが絞めつけられる!咽喉頭異常感症、ヒステリー球~梅核気のツボ

喉が締め付けられる、喉がつかえる、のどに何か詰まっているようだ。そんな症状なら、喉に「ヒステリー球」が詰まっているのかもしれない! というお話。

 

実際、このような症状に見舞われると、耳鼻咽喉科を受診し、いろいろ検査を受けるわけです。喉が腫れている場合、慢性咽頭炎が疑われますし、また喉の奥に泡が見られるとき、逆流性食道炎かもしれません。

 

しかし、異常がない場合、それは咽喉頭異常感症、ヒステリー球、東洋医学で「梅核気」(ばいかくき)と呼ばれる症状かもしれません。

 

梅核気は東洋医学で気の滞り、「気滞」(きたい)で起こる症状です。気滞を起こす要因は、気候や飲食など様々ありますが、現代ではストレスで感情面が乱れることが多くの要因と思われます。

 

喜怒哀楽などと、感情の起伏のことを言いますが、気の滞りの症状を引きを起こす感情面の乱れを漢方では七つ感情に分類しています。それは「喜び、怒り、憂い、思い悩む、悲しみ、恐れ、驚き」の7つです。

 

そしてこの七つの中の「憂いや悲しみ」の感情が特に咽喉頭異常感症~梅核気と関係があると思います。というのは、少し専門的な話になるのですが、東洋医学では体の部分や感情などを5つのカテゴリーに分けて考えます。それを五行思想と言います。性質によって「木、火、土、金、水」のエレメントに分類します。肺や気道は五行に分類すると「金」に属し、「憂いと悲しみ」の感情も「金」に属するためです。つまり「憂いと悲しみ」の感情が長期間、からだに鬱積してしまうとそれが肺や気道を塞いでしまうというのです。

 

これを今風に言えば、

「花粉の季節になって、憂鬱。更年期で自律神経が乱れて気分も鬱っぽいし、気持ちも乱れてヒステリーを起こしそうになる」

といったところでしょうか?

 

こんな症状の方のために、“一つぼ”アドバイスします。

首のところにある「気舎」(きしゃ)というツボです。場所は鎖骨のすぐ上、喉の両脇で指で押すと指が奥まで入っていくところです。このツボを軽く押してみてください。ここには奥に「星状神経節」という、自律神経のセンターがあります。このツボをやさしく押すことで自律神経を整えることができますよ。

 

この星状神経節から少し上に中頚神経節という、もう一つの自律神経のセンターがあるので、このツボ、気舎から、水突、人迎といったツボにハリをして、自律神経を整えたりします。この時期、花粉症の方にもいいと思います。

 

 

鍼灸治療は自律神経のバランスをケアする施術です。自律神経症状は前述した咽喉頭異常感症のほかに様々な症状がでます。更年期のせいだからとあきらめる前に、ご相談いただければ幸いです。

腹痛や下痢に【裏内庭】のツボ

昨日、冷蔵庫にあったしめ鯖を食しました。ちょっと古かったのですが匂いと味で判断して自己責任で食べました。その夜、夜中に目が覚めた。お腹は重く苦しい。気持ちも悪い。

こんな時、鍼灸師なら裏内庭にお灸です。

 

昔から腹痛、嘔吐、下痢など食中毒の症状に効くといわれているツボがあります。

そのツボは【裏内庭】(うらないてい)というツボで足にあります。

 

足のツボで腹痛とか下痢が収まるといわれても信じられませんよね!

わたしも信じられませんね。

 

しかしこのツボ【裏内庭】は食中毒のみならず、妊娠中のつわりなんかにも使えるツボだといわれています。つわりの吐き気にも使えるらしいのです。

 

普通なら「へえ~そうなんだ」で終わるのでしょうが、鍼灸師なら試してみるしかないとその機会を虎視眈々と狙っていたのです。こういうのは自分の体で試してみるしかないんですよね、妊娠中に流産のツボを試していた強者の女性の鍼灸師もいました。いろいろ語弊があるのでそのツボのことは書きませんがね。まあ、その方は元気な赤ちゃんを産みました。とにかく自分の体で人体実験は施術家ならやります。

 

【裏内庭】は足の裏にあるツボです。正式なツボではない。内庭というツボはある。足の第二趾と第三趾の境目にあるツボ。裏内庭はその内庭の裏側あり、昔から食中毒の特効穴といわれています。ツボの見つけ方は、第二趾を折り曲げて指の腹が足裏に付くところです。

 

特効穴とはある症状に特別有効といわれているツボのことで、他にも頭にある「百会」というツボは痔に、膝裏にある「委中」は腰痛に効くツボとして古くから言われているのですが、実際に使えるかどうかは確かめないと分かりませんから。

 

【裏内庭】にお灸をします。お灸といっても温灸ではなく、直接皮膚にモグサを据えていきます。透熱灸というのですが、その名の通り、熱が皮膚を通ってお灸の熱さを感じるまでやっていきます。足の裏は皮膚が熱いので最初は何も熱さを感じないことが多いです。

 

そこでこの【裏内庭】のツボに1回、2回、3回……とお灸をしていくと少しだけ熱さを感じてくる。さらに回数を重ねるとやっと熱いと感じる。ここで終了だ。

逆に最初に熱さを感じたら、熱さに鈍感になるまで繰り返すのだ。

 

わたくしの場合はまだ鍼灸の専門学校に通っていた頃に、実際に試す機会が幸運にも?きました。冷蔵庫にあったしめ鯖を食しました。ちょっと古かったのですが匂いと味で判断して自己責任で食べました。そうしてら、夜中に目が覚めた。お腹は重く苦しい。気持ちも悪い。これは間違いなく当たったなと思った私は、裏内庭にお灸を始めました。

 

やはり最初は熱さを感じない。少しずつお灸の大きさを大きくしながら回数を重ねていきました。20回くらい繰り返しお灸をしたころ、気持ち悪さは収まってきました。さらに10回くらいしたらやっと熱いと思うようになりました。そのあと一度トイレに行きましたが朝起きたときは腹痛が収まっていました。

 

もちろん症状によって個人差はあると思います。食中毒の症状をツボにお灸で収める。こういうことは緊急事態であって通常はいらない知識です。でも世の中普通じゃないこともたまに起こります。今回の新型肺炎もそうでしょう。頭の片隅に入れておいても損はありません。

 

もちろん、食中毒の場合、通常は病院に行ってくださいね。

 

しかし、下剤が効きすぎてしまって、なかなか下痢が収束しないときとか、アレルギーで腹痛が起きる方、過敏性大腸炎などは試してみるのもいいと思います。

 

 

なにかありましたら、ご相談ください。

ある日突然、ヘルペスに!ヘルペス後の神経痛には“このツボ⁉”帯状疱疹後神経痛

ある日突然、ヘルペスに!ヘルペス後の神経痛には“このツボ⁉”帯状疱疹後神経痛

 

1.ある日突然ヘルペス!ヘルペスとは?ヘルペス後の神経痛とは?

2.WHO(世界保健機構)もヘルペスに鍼灸治療を認めています。

3.ヘルペス、ヘルペス後の痛みに使うツボをご紹介します。

4.それから早く回復するために心がけることをアドバイス!

 

①ある日突然ヘルペス!ヘルペスとは?ヘルペス後の神経痛とは?

わたしがヘルペスになった体験

 

仕事帰りに右腰とお尻にヒリヒリと痛みを感じた。その痛みは打撲傷のような痛みだった。まるでバットでたたかれた後のようにヒリヒリしている。おかしいな、ぶつけた覚えもないのにどうして痛いのだろうかと思った。

 

もともと痛みには鈍感?な性なのか、普通に日常は送ることができた。しばらくして、今度は右の内モモに痛痒い感じがしてきた。見てみるとプツプツと赤い発疹ができていた。

 

自分ではこれがヘルペスとはしばらく思い当たらなかった。ヘルペスはかゆみが無く痛みだけだと他の先生や患者さんから聞いたり見たりしていたからだ。自分のように鈍い人間は少しかゆみも感じるんだなと、そのとき思ったのです。少し経って、医師に確認したところ、やはりヘルペスという診断でした。そして抗ウイルス薬を処方されたのです。

 

仕事柄、ヘルペスになった患者さんを多く見てきました。最初に背中の痛みを訴えて来る方が多いです。その痛みはピリピリとかヒリヒリという感じで、背中の筋肉を痛めた感じとはちょっと訴え方が違います。

 

背中に赤いプツプツがあればすぐに帯状疱疹ヘルペスとわかるので皮膚科に行くことを勧めるのですが、まだ発疹が出ていない方もいます。そんな時はヘルペスの可能性を示唆して、痛みのある赤い発疹がでたら皮膚科に行くように言います。

 

ヘルペスウイルスは免疫力が低下しているときに、潜んでいた細胞から起き上がって悪さを始めます。末梢神経に入り込んで炎症を引き起こし、神経を破壊してしまうのです。

それで末梢神経の先端の皮膚に発疹ができます。これがヘルペスの症状です。

 

やがて炎症も落ち着き、発疹も治るのですが、ひどく炎症した部位は神経が周りの組織と癒着してしまい神経の再生がうまくできません。これがヘルペス後の神経痛の原因となります。

 

② ③ヘルペスの鍼灸治療とツボのお話

ヘルペスに対する鍼灸治療はWHO(世界保健機構)も認めています。

 

そのヘルペスの鍼灸治療ですが大きく分けて2通りあります。

 

一つは発症中です。これは抗ウイルス薬と併用になります。おもに痛みのケアが目的となります。ヘルペスは痛みがともないその痛みで動くことができなくて入院する方もいます。その痛みのケアに発疹が出ている周りを取り囲むように鍼治療をしたり、痛みの出ている皮膚領域と同じデルマトームの背骨の近くに鍼治療を行います。

 

でもこの時期はとてもデリケート、伝染する可能性もあります。抗ウイルス薬だけ服用して安静にしていていいと思います。

 

そして二つ目がヘルペス後です。

わたしが鍼灸治療が本領を発揮するのはヘルペス後の神経痛だと思います。

 

ヘルペスの炎症が強いと後に神経痛が残ります。これは炎症によって神経とその周りの皮膚が癒着を起こしてしまうためです。この場合、癒着ケアの施術と神経痛をケアする施術、そして全身を整えて免疫力をアップさせる施術の3本建てとなります。

 

この3つの施術は同時に全部するわけではありません。ピリピリと患部の痛みが強ければ癒着ケアを、神経痛が強ければ痛みのケアを、その二つがある程度よければ免疫力アップの全身ケアを、というようにその症状と経過ごとに施術内容は変わってきます。

 

癒着のケアはピリピリ感じている場所に、やさしく癒着はがしマッサージを施術します。

はりに抵抗感がなければ、極細い鍼をごく浅く施術するのもいいと思います。

 

そして痛みのケアは背骨に施術します。

一口にヘルペスといってもいろいろあります。

唇に熱の花がでたり、背中や胸に帯状疱疹が出たりいろいろです。

 

そこで部位によってツボも変わってきます。

その参考になるのが、画像にあるデルマトームです。

デルマトームは体のどこの皮膚感覚が、背骨のどことつながっているかを表しています。

簡単に説明すると頭は首の上部、腕は首の下部、胸からお腹は背中の上部、下腹部から足は腰部とつながっています。痛みがどの辺にあるかでツボが変わるのです。

 

ご自分でも、背骨付近をやさしく叩たいたり、押したりしてケアできます。手が届かなければ、棒のようなもので軽くタッピングしてもいいです。

 

④日常生活で心がけることは、免疫力を低下させないことです。

 

ヘルペスは治っても体の中にウイルスが潜んでいます。体調が悪くなって免疫力が低下すると再発することもあります。

 

睡眠、食事、運動をして体調を整える。

 

食事は、リジンやアルギニンなど必須アミノ酸の多く含まれている食べ物、魚類、肉類、大豆製品などを取るといいでしょう。

 

適度な運動をして血液循環を促すことも大事です。

 

睡眠不足も免疫力を低下させます。気を付けてください。

 

からだを冷やさないことも大事なので外気などで体が冷えたらあったかいお風呂に長めに浸かるのもいいでしょう。

 

 

時間の経過に伴ってヘルペス後の神経痛はしつこい症状になりますが先ほどの三本立ての施術、癒着ケア、痛みケア、免疫力ケアで少しでも悩みを減らしたいと思っております。

 

そして、お灸は手軽に免疫力をアップさせるアイテムです。温灸は火傷の心配も少ない自分でもできます。みなさまの健康維持に少しでも鍼灸がお役に立てるといいと思います。

あの「ジェット浪越」も“お腹ほぐし”をしていた⁉

お腹のツボで怒りやイライラの感情を鎮める実践法“お腹ほぐし”の説明をします。

 

指圧の心は母心……で有名な指圧の先生、浪越徳治郎先生ご存知でしょうか?

 

わたしは鍼灸専門学校に通っていたころ、浪越先生と親交のあった講師の方から、聞いたお話を今でも覚えています。

その浪越先生も夜寝る前に自分のお腹を指圧してお腹に硬いところがあると丹念にもみほぐして心身の健康を保持していたいうことです。

 

浪越徳治郎先生をご存じない方もいると思いますので少し紹介しますね。

 

まず指圧の創始者といわれています。

多発性関節リウマチの母の痛みを和らげたいという一心から揉んだり擦ったりするうち、指で押すことで痛みが和らぐことを発見し、後にこの技術を指圧と名づけ、多くの人にその技術を広めるため、1940年、東京に指圧学校を設立した。

 

マリリンモンローを指圧した

マリリン・モンローが新婚旅行で来日した時のこと、胃痙攣(けいれん)で体調を崩したときに指圧した唯一の日本人であるということです。

このことについて浪越先生は後にテレビ番組の中で語っています。

「そりゃあもう、とにかく綺麗な方でしたよ。いつもより三倍くらい時間をかけてしまいました」

他にも、モハメド・アリや吉田茂首相をはじめとした歴代の内閣総理大臣など国内外の著名人を治療したことにより、日本はもとより全世界に指圧(SHIATSU)を普及させた。

 

『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』に「ジェット浪越」として出演

テレビにもよく出演されその豪快な笑い声を記憶されている方も多いでしょう。テレビドラマやバラエティ番組などにも数多く出演しました。特に『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ)では、当初、「アーッハッハ」という豪快な笑い声から「アッハー浪越」の名前で登場。後に、ジェットコースターに乗った際に普段の笑い声が消え、あまりにも怖がっていたためそのリアクションから「ジェット浪越」と命名され、で知名度を上げた、ということです。

 

“お腹ほぐし”やり方

 

イスに座ったまま、服の上から簡単にできます。もちろん立っていても、寝ていても大丈夫です。

 

両手の親指以外の4本の指を使います。

 

両手の指の4本の甲側を合わせます。

 

その指でみぞおちから下にお腹をゆっくり押していきます。

押す場所はみぞおち、みぞおちとおへその中間、おへそ、へそ下数センチ、恥骨のすぐ上の5か所です。

 

ここにゆっくりと、指をお腹に埋めていく感じで押していきます。

押していくと押して他の場所よりも痛いところ、押してイヤな感じのする場所があったらそこは時間をかけて押していきます。

 

押して嫌な感じがするポイントは20秒くらい押したまま保持しましょう。痛みや嫌な感じが少なくなるまで押した方が効果的です。注意数点は2つです。

ひとつは無理に力を入れて押さないこと。2つ目はおなかの力をできるだけ抜いてリラックスした状態でマッサージすることです。呼吸を吐きながら押すと力が抜けやすいです。

 

次に同じようにお腹の右側、左側もマッサージしていきます、

何センチ右とか考えずに大体の感覚で大丈夫です。

 

次にろっ骨の下に指を入れていきます。親指以外の4本をろっ骨の裏側に差し込むようにゆっくりと入れていってください。中央から外側に同じように左右行います。

 

最後に“のノ字”に数回お腹をやさしくマッサージします。

 

場所も選ばず、ちょっとした空き時間にできますし、立ってでも座っていても寝ていてもできます。案外かたいところがあったり、痛いところがあってびっくりすると思いますよ。

 

おなかを軟らかく保って健やかに笑顔になりましょう。

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ノドが絞めつけられる!咽喉頭異常感症、ヒステリー球~梅核気のツボ

喉が締め付けられる、喉がつかえる、のどに何か詰まっているようだ。そんな症状なら、喉に「ヒステリー球」が詰まっているのかもしれない! というお話。

 

実際、このような症状に見舞われると、耳鼻咽喉科を受診し、いろいろ検査を受けるわけです。喉が腫れている場合、慢性咽頭炎が疑われますし、また喉の奥に泡が見られるとき、逆流性食道炎かもしれません。

 

しかし、異常がない場合、それは咽喉頭異常感症、ヒステリー球、東洋医学で「梅核気」(ばいかくき)と呼ばれる症状かもしれません。

 

梅核気は東洋医学で気の滞り、「気滞」(きたい)で起こる症状です。気滞を起こす要因は、気候や飲食など様々ありますが、現代ではストレスで感情面が乱れることが多くの要因と思われます。

 

喜怒哀楽などと、感情の起伏のことを言いますが、気の滞りの症状を引きを起こす感情面の乱れを漢方では七つ感情に分類しています。それは「喜び、怒り、憂い、思い悩む、悲しみ、恐れ、驚き」の7つです。

 

そしてこの七つの中の「憂いや悲しみ」の感情が特に咽喉頭異常感症~梅核気と関係があると思います。というのは、少し専門的な話になるのですが、東洋医学では体の部分や感情などを5つのカテゴリーに分けて考えます。それを五行思想と言います。性質によって「木、火、土、金、水」のエレメントに分類します。肺や気道は五行に分類すると「金」に属し、「憂いと悲しみ」の感情も「金」に属するためです。つまり「憂いと悲しみ」の感情が長期間、からだに鬱積してしまうとそれが肺や気道を塞いでしまうというのです。

 

これを今風に言えば、

「花粉の季節になって、憂鬱。更年期で自律神経が乱れて気分も鬱っぽいし、気持ちも乱れてヒステリーを起こしそうになる」

といったところでしょうか?

 

こんな症状の方のために、“一つぼ”アドバイスします。

首のところにある「気舎」(きしゃ)というツボです。場所は鎖骨のすぐ上、喉の両脇で指で押すと指が奥まで入っていくところです。このツボを軽く押してみてください。ここには奥に「星状神経節」という、自律神経のセンターがあります。このツボをやさしく押すことで自律神経を整えることができますよ。

 

この星状神経節から少し上に中頚神経節という、もう一つの自律神経のセンターがあるので、このツボ、気舎から、水突、人迎といったツボにハリをして、自律神経を整えたりします。この時期、花粉症の方にもいいと思います。

 

 

鍼灸治療は自律神経のバランスをケアする施術です。自律神経症状は前述した咽喉頭異常感症のほかに様々な症状がでます。更年期のせいだからとあきらめる前に、ご相談いただければ幸いです。

腹痛や下痢に【裏内庭】のツボ

昨日、冷蔵庫にあったしめ鯖を食しました。ちょっと古かったのですが匂いと味で判断して自己責任で食べました。その夜、夜中に目が覚めた。お腹は重く苦しい。気持ちも悪い。

こんな時、鍼灸師なら裏内庭にお灸です。

 

昔から腹痛、嘔吐、下痢など食中毒の症状に効くといわれているツボがあります。

そのツボは【裏内庭】(うらないてい)というツボで足にあります。

 

足のツボで腹痛とか下痢が収まるといわれても信じられませんよね!

わたしも信じられませんね。

 

しかしこのツボ【裏内庭】は食中毒のみならず、妊娠中のつわりなんかにも使えるツボだといわれています。つわりの吐き気にも使えるらしいのです。

 

普通なら「へえ~そうなんだ」で終わるのでしょうが、鍼灸師なら試してみるしかないとその機会を虎視眈々と狙っていたのです。こういうのは自分の体で試してみるしかないんですよね、妊娠中に流産のツボを試していた強者の女性の鍼灸師もいました。いろいろ語弊があるのでそのツボのことは書きませんがね。まあ、その方は元気な赤ちゃんを産みました。とにかく自分の体で人体実験は施術家ならやります。

 

【裏内庭】は足の裏にあるツボです。正式なツボではない。内庭というツボはある。足の第二趾と第三趾の境目にあるツボ。裏内庭はその内庭の裏側あり、昔から食中毒の特効穴といわれています。ツボの見つけ方は、第二趾を折り曲げて指の腹が足裏に付くところです。

 

特効穴とはある症状に特別有効といわれているツボのことで、他にも頭にある「百会」というツボは痔に、膝裏にある「委中」は腰痛に効くツボとして古くから言われているのですが、実際に使えるかどうかは確かめないと分かりませんから。

 

【裏内庭】にお灸をします。お灸といっても温灸ではなく、直接皮膚にモグサを据えていきます。透熱灸というのですが、その名の通り、熱が皮膚を通ってお灸の熱さを感じるまでやっていきます。足の裏は皮膚が熱いので最初は何も熱さを感じないことが多いです。

 

そこでこの【裏内庭】のツボに1回、2回、3回……とお灸をしていくと少しだけ熱さを感じてくる。さらに回数を重ねるとやっと熱いと感じる。ここで終了だ。

逆に最初に熱さを感じたら、熱さに鈍感になるまで繰り返すのだ。

 

わたくしの場合はまだ鍼灸の専門学校に通っていた頃に、実際に試す機会が幸運にも?きました。冷蔵庫にあったしめ鯖を食しました。ちょっと古かったのですが匂いと味で判断して自己責任で食べました。そうしてら、夜中に目が覚めた。お腹は重く苦しい。気持ちも悪い。これは間違いなく当たったなと思った私は、裏内庭にお灸を始めました。

 

やはり最初は熱さを感じない。少しずつお灸の大きさを大きくしながら回数を重ねていきました。20回くらい繰り返しお灸をしたころ、気持ち悪さは収まってきました。さらに10回くらいしたらやっと熱いと思うようになりました。そのあと一度トイレに行きましたが朝起きたときは腹痛が収まっていました。

 

もちろん症状によって個人差はあると思います。食中毒の症状をツボにお灸で収める。こういうことは緊急事態であって通常はいらない知識です。でも世の中普通じゃないこともたまに起こります。今回の新型肺炎もそうでしょう。頭の片隅に入れておいても損はありません。

 

もちろん、食中毒の場合、通常は病院に行ってくださいね。

 

しかし、下剤が効きすぎてしまって、なかなか下痢が収束しないときとか、アレルギーで腹痛が起きる方、過敏性大腸炎などは試してみるのもいいと思います。

 

 

なにかありましたら、ご相談ください。


ノドが絞めつけられる!咽喉頭異常感症、ヒステリー球~梅核気のツボ

喉が締め付けられる、喉がつかえる、のどに何か詰まっているようだ。そんな症状なら、喉に「ヒステリー球」が詰まっているのかもしれない! というお話。

 

実際、このような症状に見舞われると、耳鼻咽喉科を受診し、いろいろ検査を受けるわけです。喉が腫れている場合、慢性咽頭炎が疑われますし、また喉の奥に泡が見られるとき、逆流性食道炎かもしれません。

 

しかし、異常がない場合、それは咽喉頭異常感症、ヒステリー球、東洋医学で「梅核気」(ばいかくき)と呼ばれる症状かもしれません。

 

梅核気は東洋医学で気の滞り、「気滞」(きたい)で起こる症状です。気滞を起こす要因は、気候や飲食など様々ありますが、現代ではストレスで感情面が乱れることが多くの要因と思われます。

 

喜怒哀楽などと、感情の起伏のことを言いますが、気の滞りの症状を引きを起こす感情面の乱れを漢方では七つ感情に分類しています。それは「喜び、怒り、憂い、思い悩む、悲しみ、恐れ、驚き」の7つです。

 

そしてこの七つの中の「憂いや悲しみ」の感情が特に咽喉頭異常感症~梅核気と関係があると思います。というのは、少し専門的な話になるのですが、東洋医学では体の部分や感情などを5つのカテゴリーに分けて考えます。それを五行思想と言います。性質によって「木、火、土、金、水」のエレメントに分類します。肺や気道は五行に分類すると「金」に属し、「憂いと悲しみ」の感情も「金」に属するためです。つまり「憂いと悲しみ」の感情が長期間、からだに鬱積してしまうとそれが肺や気道を塞いでしまうというのです。

 

これを今風に言えば、

「花粉の季節になって、憂鬱。更年期で自律神経が乱れて気分も鬱っぽいし、気持ちも乱れてヒステリーを起こしそうになる」

といったところでしょうか?

 

こんな症状の方のために、“一つぼ”アドバイスします。

首のところにある「気舎」(きしゃ)というツボです。場所は鎖骨のすぐ上、喉の両脇で指で押すと指が奥まで入っていくところです。このツボを軽く押してみてください。ここには奥に「星状神経節」という、自律神経のセンターがあります。このツボをやさしく押すことで自律神経を整えることができますよ。

 

この星状神経節から少し上に中頚神経節という、もう一つの自律神経のセンターがあるので、このツボ、気舎から、水突、人迎といったツボにハリをして、自律神経を整えたりします。この時期、花粉症の方にもいいと思います。

 

 

鍼灸治療は自律神経のバランスをケアする施術です。自律神経症状は前述した咽喉頭異常感症のほかに様々な症状がでます。更年期のせいだからとあきらめる前に、ご相談いただければ幸いです。

ノドが絞めつけられる!咽喉頭異常感症、ヒステリー球~梅核気のツボ

喉が締め付けられる、喉がつかえる、のどに何か詰まっているようだ。そんな症状なら、喉に「ヒステリー球」が詰まっているのかもしれない! というお話。

 

実際、このような症状に見舞われると、耳鼻咽喉科を受診し、いろいろ検査を受けるわけです。喉が腫れている場合、慢性咽頭炎が疑われますし、また喉の奥に泡が見られるとき、逆流性食道炎かもしれません。

 

しかし、異常がない場合、それは咽喉頭異常感症、ヒステリー球、東洋医学で「梅核気」(ばいかくき)と呼ばれる症状かもしれません。

 

梅核気は東洋医学で気の滞り、「気滞」(きたい)で起こる症状です。気滞を起こす要因は、気候や飲食など様々ありますが、現代ではストレスで感情面が乱れることが多くの要因と思われます。

 

喜怒哀楽などと、感情の起伏のことを言いますが、気の滞りの症状を引きを起こす感情面の乱れを漢方では七つ感情に分類しています。それは「喜び、怒り、憂い、思い悩む、悲しみ、恐れ、驚き」の7つです。

 

そしてこの七つの中の「憂いや悲しみ」の感情が特に咽喉頭異常感症~梅核気と関係があると思います。というのは、少し専門的な話になるのですが、東洋医学では体の部分や感情などを5つのカテゴリーに分けて考えます。それを五行思想と言います。性質によって「木、火、土、金、水」のエレメントに分類します。肺や気道は五行に分類すると「金」に属し、「憂いと悲しみ」の感情も「金」に属するためです。つまり「憂いと悲しみ」の感情が長期間、からだに鬱積してしまうとそれが肺や気道を塞いでしまうというのです。

 

これを今風に言えば、

「花粉の季節になって、憂鬱。更年期で自律神経が乱れて気分も鬱っぽいし、気持ちも乱れてヒステリーを起こしそうになる」

といったところでしょうか?

 

こんな症状の方のために、“一つぼ”アドバイスします。

首のところにある「気舎」(きしゃ)というツボです。場所は鎖骨のすぐ上、喉の両脇で指で押すと指が奥まで入っていくところです。このツボを軽く押してみてください。ここには奥に「星状神経節」という、自律神経のセンターがあります。このツボをやさしく押すことで自律神経を整えることができますよ。

 

この星状神経節から少し上に中頚神経節という、もう一つの自律神経のセンターがあるので、このツボ、気舎から、水突、人迎といったツボにハリをして、自律神経を整えたりします。この時期、花粉症の方にもいいと思います。

 

 

鍼灸治療は自律神経のバランスをケアする施術です。自律神経症状は前述した咽喉頭異常感症のほかに様々な症状がでます。更年期のせいだからとあきらめる前に、ご相談いただければ幸いです。

ノドが絞めつけられる!咽喉頭異常感症、ヒステリー球~梅核気のツボ

喉が締め付けられる、喉がつかえる、のどに何か詰まっているようだ。そんな症状なら、喉に「ヒステリー球」が詰まっているのかもしれない! というお話。

 

実際、このような症状に見舞われると、耳鼻咽喉科を受診し、いろいろ検査を受けるわけです。喉が腫れている場合、慢性咽頭炎が疑われますし、また喉の奥に泡が見られるとき、逆流性食道炎かもしれません。

 

しかし、異常がない場合、それは咽喉頭異常感症、ヒステリー球、東洋医学で「梅核気」(ばいかくき)と呼ばれる症状かもしれません。

 

梅核気は東洋医学で気の滞り、「気滞」(きたい)で起こる症状です。気滞を起こす要因は、気候や飲食など様々ありますが、現代ではストレスで感情面が乱れることが多くの要因と思われます。

 

喜怒哀楽などと、感情の起伏のことを言いますが、気の滞りの症状を引きを起こす感情面の乱れを漢方では七つ感情に分類しています。それは「喜び、怒り、憂い、思い悩む、悲しみ、恐れ、驚き」の7つです。

 

そしてこの七つの中の「憂いや悲しみ」の感情が特に咽喉頭異常感症~梅核気と関係があると思います。というのは、少し専門的な話になるのですが、東洋医学では体の部分や感情などを5つのカテゴリーに分けて考えます。それを五行思想と言います。性質によって「木、火、土、金、水」のエレメントに分類します。肺や気道は五行に分類すると「金」に属し、「憂いと悲しみ」の感情も「金」に属するためです。つまり「憂いと悲しみ」の感情が長期間、からだに鬱積してしまうとそれが肺や気道を塞いでしまうというのです。

 

これを今風に言えば、

「花粉の季節になって、憂鬱。更年期で自律神経が乱れて気分も鬱っぽいし、気持ちも乱れてヒステリーを起こしそうになる」

といったところでしょうか?

 

こんな症状の方のために、“一つぼ”アドバイスします。

首のところにある「気舎」(きしゃ)というツボです。場所は鎖骨のすぐ上、喉の両脇で指で押すと指が奥まで入っていくところです。このツボを軽く押してみてください。ここには奥に「星状神経節」という、自律神経のセンターがあります。このツボをやさしく押すことで自律神経を整えることができますよ。

 

この星状神経節から少し上に中頚神経節という、もう一つの自律神経のセンターがあるので、このツボ、気舎から、水突、人迎といったツボにハリをして、自律神経を整えたりします。この時期、花粉症の方にもいいと思います。

 

 

鍼灸治療は自律神経のバランスをケアする施術です。自律神経症状は前述した咽喉頭異常感症のほかに様々な症状がでます。更年期のせいだからとあきらめる前に、ご相談いただければ幸いです。