緊張性頭痛


以前は筋緊張型頭痛と呼ばれていましたが、
筋肉の緊張が必ずしも痛みの原因ではないため
現在では緊張型頭痛と言われています。

 

頭内の病気ではなく、慢性的に生じる頭痛を、機能性頭痛といいます。
その中でも、最も頻度の高い疾患が緊張型頭痛です。

女性に多い症状です。

緊張型頭痛の患者さんを治療すると、
明らかに頭周囲の筋肉や首肩の僧帽筋が硬く緊張しています。

そして実際、その筋肉をゆるめると楽になることが多いのです。

症状は頭全体にわたり、「頭全体がヘルメットをかぶったような圧迫感」
あるいは「はちまきでしめつけられるように痛む」などと表現する患者さんが多いです。

中には「見えない孫悟空の環がはまっている」と表現される患者さんもいます。
どちらかというと鈍い痛みです。

そして、いったん生じると長時間持続する点が、片頭痛とは違います。
群発頭痛とも違って夜間の痛みで寝れないということはありません。
朝から頭痛がするともありますが、午後から夕方にかけて痛みが強くなる傾向が多く診られます。

頭痛以外に不安や疲労感を伴うことが多いです。
抑うつ症状を伴うことも多く、3分の1でうつ病の症状が認められたという報告もあります。