群発性頭痛


群発頭痛は、男性に多く、女性が多い片頭痛や緊張型頭痛とは逆になります。

片頭痛と同じく発症年齢は比較的若く、
20~50歳ぐらいに最も多くみられますが、片頭痛ほど頻度は高くありません。

頭痛の発作は「群発地震」のようにある時期に集中して発作が頻発します。
それで“群発”頭痛と呼ばれています。

片頭痛と違い、遺伝性はあまりないようです。

痛みは眼の周囲を中心として、右か左の片側性です。
持続性の激しいのが特徴です。
「あまりの痛さに、くも膜下出血ではないかと病院でMRIを受けた」という患者さんもいるくらいです。

片頭痛と異なり痛みが拍動しません。
痛みは眼の周囲や眼の奥深くにも感じられ、ひたいやこめかみも痛くなることがあります。

頭痛は夜間、とくに睡眠後1時間から2時間の間におきる傾向があり、
そこが緊張型頭痛と違うところです。
また片頭痛のように前兆や嘔吐を伴うこともありません。

規則正しく、毎日同じ時間帯に再発するのが特徴です。

痛みに伴う症状として、鼻づまり、涙が出る、縮瞳(しゅくどう)、などが出現します。

痛みの持続時間は平均45分ぐらいです。
こめかみの動脈が発作中にふくれあがり、触ると痛みます。

発作はほとんど再発のたびに同じ側に生じます。